ドラ1は確実 福岡大大濠・山下舜平大の直球は“鉄球”の衝撃
福岡大大濠高・山下舜平大(18)には、3回も驚かされている。
最初は、彼が2年生の春、福岡県大会の試合前だ。外野でキャッチボールを始めた選手たちをネット裏から眺めていたら、間違いなく一人だけ、勢いの違うボールを投げているでっかいユニホーム姿。
すぐに見に行ったら、189センチの長身の右腕が長い手足をしならせながら、ものすごいボールを投げている。指先を抜けたボールが伸びっぱなしに伸びて、そのままスタンドに突き刺さった時には、なんだこりゃ……と言葉も出なかった。
■真っ直ぐ伸びる100メートル遠投
高校ジャパン(U18)の候補合宿で、大船渡高・佐々木朗希の「160キロ」を見たばかりだった。「佐々木朗希」がまた現れた……。
すぐに、旧知の野球部関係者に連絡して、「すごいのがいますねぇ」とほめちぎったら、「いやあ、メンタル面も含めてまだまだ」と軽くいなされてしまったが、私の記憶の中には「福岡大大濠・山下舜平大」……下の「しゅんぺいた」が読めなかったのだが、その未完の大器の存在はしっかり刻み付けられたのだった。