甲子園で閑古鳥…熱狂的な阪神ファンがソッポを向き始めた
ファンも失望しているんじゃないか。
10月から観客動員の上限を2万人に拡大した阪神だが、22日の広島戦は序盤に大量失点を喫したことが響いて敗戦。観客は9081人にとどまった。
昨季は12球団最多の309万人を動員するなど12球団屈指の人気を誇るも、ここにきて甲子園に閑古鳥が鳴き始めている。
10月1日以降、満員となる2万人に達したのは、土日開催だった同3日、4日の巨人戦のみ。18日のヤクルト戦以降は客足が遠のきつつある。19日のヤクルト戦は、月曜開催ということを差し引いても、たったの3593人。1試合平均の観客動員は7601人と、12球団中4位に低迷している。
今季は大山が26本塁打をマーク。巨人岡本とタイトルを争うなど本格化の兆しを見せ、不振が続いていた藤浪が中継ぎとして活躍。見どころはゼロというわけではないが、早々に巨人に独走を許すなど、優勝争いから脱落したことが影響していることは間違いない。
そして何より、矢野監督の采配下手だろう。継投失敗や拙攻が目立つだけでなく、12球団ワーストの74失策と守備もヒドい。さらに逆転優勝の目がなくなってからも、戦力として機能していないロートルの糸井(39)を起用し続け、若手、中堅の出場機会を奪っているのも疑問だ。
いくら人気球団であっても、闘争心も監督の意図も見えない野球をしていれば、ファンがソッポを向くのも当然だ。