ロストフMF橋本拳人 「伸びしろが凄い」遅咲き男の飛躍
「初めての海外挑戦で最初は環境に馴染めず、苦労しました。自分が取れると思ったボールもなかなか奪えず、フィジカルやスピードは想像以上だった。でも献身的に走って戦う部分を意識して、少しずつ良さを出せるようになってきた」と現地適応への手ごたえをつかみつつある。
ただ、日本代表の最大のライバルと目される遠藤航は、ドイツ・ブンデスリーガ1部7試合でデュエル(1対1など球際の攻防)勝利数は116回とトップ。追いつくのは至難の業だ。
「航君のデュエルの強さには刺激を受けてます。自分の良さもそういうところなんで、より意識しつつアピールしたい。ロシアに行ってから走行距離とかスプリント回数を練習中から口酸っぱく言われるので、身体的には成長したと思う。そこも出したいですね」
17日のメキシコ戦出場は微妙だが、19年にA代表デビューし、まだ8試合消化しただけの彼には「日の丸ボランチ」としての慣れが必要。27歳の遅咲き男のさらなる飛躍が楽しみだ。
○はしもと・けんと 1993年8月16日生まれ。東京都出身。FC東京の下部組織から12年にトップとプロ契約。熊本、FC東京を経て20年7月にロシア1部ロストフに移籍した。19年3月に日本代表デビュー。日本代表8試合。183センチ、72キロ。