森保J「ゼロ・トップ」なんのため?パナマ戦では機能せず
森保監督率いる日本代表は、オーストリアで行われたパナマ戦(日本時間13日午後11時15分キックオフ)の先発布陣として<ゼロ・トップ>システムを採用した。いかにもストライカー然とした屈強なFWをトップに起用するのではなく、トップ下や攻撃的MFを主戦場とするMF南野が最前線に入り、攻撃的MFの久保と三好の2人が、南野の後方に<ツー・シャドー>として配された。
この布陣の良さが前半31分に見られた。
南野、久保、三好に守備的MFの橋本も絡んでパスがつながり、最後は三好が左足でシュート。惜しくも三好にオフサイドの判定が下ったが、パナマDF陣を翻弄することができた。駒が揃う攻撃系MFをフル活用することで、より多くシュートチャンスをつくることがゼロ・トップの目的だとすれば、こうした展開が何度も何度も見られなければ、何のためのゼロ・トップなんや? ということになってしまう。
パナマ得意のカウンター攻撃は<ゴールのにおい>を感じさせるものだったが、日本は選手同士の距離感が悪く、攻撃系の選手と左ウイングバックのDF長友、右のDF室屋との連係も良くなかった。試合が夜中に行われたせいもあり、つい睡魔に襲われてしまった。