原巨人ドラ2異例の先物買い 次期阿部政権への置き土産?
「隠れドラフト1位」が巨人の一員になった。
ドラフト2位・東海大の山崎伊織投手(22)が3日、都内で契約金7500万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。
今年、右肘のトミー・ジョン手術を受け、現在はリハビリに取り組みながら、ネットスローや軽いキャッチボールを再開している。実戦復帰は早くても来年の秋になるとみられている。手術を経てプロの世界に飛び込むことになるが、「その中で指名していただいた。期待も感じているし、恩返しできるようにしたい。絶対ダメなのは焦ってしまうこと。焦らずにゆっくりとしっかり治す。やることはしっかりやっていきたい」と決意を語った。
181センチ、72キロ。兵庫県出身で明石商では3年時にセンバツ8強入りを果たした。東海大ではリーグ戦通算11勝1敗。圧倒的な勝率を誇り、昨年は大学日本代表に選出された。最速153キロ。スライダーやカットボールなど多彩な変化球も操る。大塚球団副代表は以前、「ケガさえしなければ(全体の1位指名候補で)3本の指に入っている。来年はリハビリに充ててもらって、来年のドラフト1位を2人獲得したという形」と期待を寄せていた。とはいえ、いくら実力はドラフト1位クラスでも、来年は投げられないことがほぼ決まっている投手をドラフト2位で指名するのは異例。まさに「先物買い」である。