メジャーにこれだけの“しきたり”が 先人たちの体験と失敗
ゴジラ松井は球宴にも遅刻
2002年オフ、ヤンキースに入団した松井秀喜は、1年後に同じニューヨークに本拠地を置くメッツに入った松井稼頭央に対して、「車の運転に気を付けて」とエールを送った。
米国は総じて車の運転が荒い。中でもニューヨークはちょっとでも車間距離があれば、ウインカーも出さずに平気で割り込んでくる車がほとんどだから、ボケッとしていられない。原則として、赤信号でも右折はOK。赤信号だからとボケッと信号待ちをしていれば、後ろの車にさっさと行けとばかりにクラクションを鳴らされる。ただし、ニューヨーク市街だけ例外なのは、それだけ乱暴なドライバーが多いからだろう。
現地特派員がこう言った。
「大都市は時間帯によって大渋滞が当たり前。特にニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコなどはハンパじゃない。フツーなら球場まで20分なのに混雑時は2時間近くかかるケースもありますから。そんな道路事情も関係あるのかないのか、メジャーでも遅刻の常習犯だったのは、松井秀喜ですかね(笑い)。遅刻して移動のチームバスに乗り遅れたこともあるほど。2004年、ヒューストンで行われたオールスターでも遅刻、グラウンドでのア・リーグの記念撮影に間に合わずゲレーロ、ラミレス、A・ロッドら、そうそうたるメンバーを待たせたこともありました」