巨人がW獲得“助っ人大砲” 働き次第で原監督のクビが飛ぶ

公開日: 更新日:

テームズは引っ張り専門 元巨人ギャレット似

 昨年12月に獲得を発表したエリック・テームズ内野手(34=ナショナルズからFA)はどうか。

 180センチ、106キロの右投げ左打ちのスラッガー。14年から3年間、韓国プロ野球NCでプレーし、15年には打率・381、47本塁打、140打点、40盗塁で、アジア初の「40本塁打・40盗塁」をマークした。メジャー復帰後は17年にブルワーズで31本、19年にも25本塁打を放ったものの、こちらも昨季は打率・203、3本塁打、12打点とパッとしなかった(メジャー通算96本塁打)。1年契約で年俸120万ドル(約1億2000万円)。巨人では左翼起用を見込んでいる。前出の友成氏が続ける。

「以前は早打ちタイプでしたが、韓国リーグで失投を待てるようになり、大化けしました。右投手には自信を持っていますが、左投手は苦手という典型的なプラトーンプレーヤー(相手が右投手の時のみ出場)。引っ張り専門で巨人に在籍したギャレットに似たタイプです。2割2、3分で25本塁打でしょう。レフトの守備範囲は狭く、肩も強くない。守備力は平均以下です。一塁で中島との併用ならいいが、過度な期待は禁物です」

 ギャレットは16年に打率・258、24本塁打を放ったが、翌17年は一軍出場ゼロでクビになっている。

 原辰徳監督(62)はスポーツ報知のインタビューで「このところ、外国人が中心になれていない。今回に関しては、失敗は許されない。僕も関与したし、コーチにもVTRを見せて決めた。相当なる覚悟で彼らを選んだ」と語っている。

 昨季までリーグ連覇も、日本シリーズでは2年連続4連敗を喫し、ミソをつけた。この2人の働き次第では、3年契約最終年を迎える原監督が、契約満了と共に「今季限り」となっても不思議ではないのである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動