ラグビー世界屈指のSOバレットがカネより日本を選んだワケ
「サッカーでいうと、全盛期のクリスティアーノ・ロナウド選手がJリーグに来たようなものです」と、30年以上のラグビー取材歴を持つスポーツライターの永田洋光氏は説明する。
昨年7月に日本ラグビーのトップリーグ(TL)、サントリーサンゴリアスと契約を結び、6日に都内で入団会見を行ったボーデン・バレット(29)のことだ。
ボーデンはニュージーランド代表(オールブラックス)のメンバーとして2015年W杯優勝、日本で行われた19年W杯では4強入りに貢献。16年、17年はワールドラグビー最優秀選手賞に輝いた世界屈指のスタンドオフ(SO)だ。19年からニュージーランド協会と4年契約を結んでいるため、「サバティカル(長期休暇)」の権利を使い、今季1年に限り日本でプレーする。
会見で来日理由を問われたボーデンは「フランスでも(オファーが来ていて)チャンスがあったが、日本の方が印象が良かった」と回答。同席した土田雅人シニアディレクターは「(提示された)金額はフランスの方が高かったと思う」という。