では、“金には代えられない日本の価値”とはいったい何なのか。「大きな要因は2つ」と、前出の永田氏はこう続ける。
「フランスのラグビーはフォワード戦にこだわるので、あの大きな体で、ゴツゴツガンガンと激しくぶつかり合います。非常に『痛い』ラグビーなんです。当然ケガをする可能性も高く、23年のW杯を目指すボーデンにとってリスクが大きい。次に、コロナ禍です。契約が決まったのは昨年7月。妊娠していた妻がいて、家族で過ごす場所を考えると感染爆発が起きていたフランスよりも、日本の方が安全と考えた可能性が高いですね」
いずれにせよ、世界トップクラスのプレーが日本で見られるのは朗報だ。