巨人が菅野に“残留費用”「4年総額30億円以上」用意の波紋
4年総額8億円で梶谷隆幸外野手(32)、2年総額2億円で井納翔一投手(34)をいずれもDeNAからFAで獲得。新助っ人として、ジャスティン・スモーク内野手(34=前ジャイアンツ)には2年総額6億2000万円、エリック・テームズ内野手(34=前ナショナルズ)には年俸1億2500万円を提示し、補強組の4人だけで総額20億円に届こうかというカネを使っているのだ。30億円を超える菅野の残留費用と合わせれば、5人でおよそ50億円。いくら“金満”巨人といえど、財政を逼迫しかねない額である。さる球界関係者がこう言う。
「昔の巨人は補強のため、金に糸目をつけなかったが、昨年、FA戦線で楽天やロッテに敗れているように、最近の巨人の金庫は無尽蔵ではない。もし菅野が巷間でいわれる4年総額5600万ドル(約58億円)で移籍すれば、巨人には譲渡金11億円が転がり込んでいた。巨人はそれをアテにするような球団ではないが、菅野に30億円を払うか、菅野によって11億円がもたらされるかでは、天と地ほど違う。巨人の選手だって菅野の残留を全員が喜んでいるわけじゃないでしょう。菅野が流出することを前提として井納をFA補強したことで、先発枠は自動的に2枠埋まってしまう。今後菅野に払う巨額費用のしわ寄せは、必ず他の選手の年俸にも関わってきますから」
菅野はオプトアウト条項込みの契約ではなく、単年契約を希望しているとの報道もあるが、絶対エースの残留で波紋が広がりそうである。