2年連続V逸巨人から入閣要請 契約結ぶ直前“清武の乱”勃発
これまで縁がなかった球界の盟主・巨人という新天地。期待に胸を膨らませていたところ、“大事件”が勃発した。
同11日、その清武GMが球団に無断で会見を開き、「コーチ人事を渡辺恒雄会長が鶴の一声で覆した」などと批判。いわゆる「清武の乱」を起こしたのだ。チームは大混乱に陥り、会見の直後、解任されてしまった。一体、私は誰と話し合えばいいのか……。そんな時、原監督が宮崎で声を掛けてくれたのが、冒頭のやりとりである。
■「君は何をやりたいんだね?」
さかのぼること2カ月前、清武GMの誘い文句は、こんな感じだった。
「日本一になるためにという前提で、君は何をやりたいんだね?」
私はこう返答した。
「まず接戦に強くならないと日本一は難しい。そのためには勝敗の7、8割方を占めるバッテリーの強化。点を与えないチームづくり、負けない野球をすることが大事になります。七、八、九回の勝ち試合のリリーフ投手をつくること。捕手・阿部慎之助という大黒柱の成績を上げることを最優先に考えながら、何かアクシデントがあった時のために、2、3番手捕手を育成しないといけません。捕手3人体制なら阿部を週1で休ませられます」