マシソンは「球威と角度」以外は欠点だらけの投手だった
走者を出すと走られてしまうため、四球を出さないよう、まずは「直球をストライクゾーンに投げること」を指示。さらに「直球のスピードを落とさずにクイックで投げられるようにしよう」と話をした。
そこからバント処理、変化球の練習といった具合に課題を増やしていった。
すると、超がつくほどマジメな性格が幸いし、瞬く間にスキルアップ。4月の初登板から11試合連続無失点と好投を続けた。
以降、巨人8年間で421試合に登板し、54セーブ、174ホールド、防御率2・46。勝ちパターンの救援陣の一角として、長年チームを支え続けた。
■中継ぎ福田は配球改善で8勝
マシソンが七回で安定した力を発揮すると、福田聡志や高木京介を早い回で起用できるようになり、救援陣の層が厚くなった。
ただ、福田にも問題があった。サインに首を振った時、困った時はとにかくスライダー。外角へのスライダーを他球団に狙い打たれていた。