アリゾナ首長が春季キャンプ延期要望 大谷の復帰にも影響
米大リーグでも、スプリングトレーニングの自粛を求める声が出始めた。
ア・ナ両リーグの計15球団がキャンプを張るアリゾナ州の各自治体の首長がMLB(大リーグ機構)のロブ・マンフレッドコミッショナー宛てに、新型コロナウイルス感染防止のため、現地での始動を順延するよう求める書簡を送ったという。AP通信が25日(日本時間26日)に伝えている。
キャンプ地の各市長や担当者が共同で署名した書簡によれば、アリゾナ州での1日当たりの平均感染者数は7000人超。ワシントン大学保健指標評価研究所では、3月中旬には1日当たり3072人まで感染者が減るとしていることから、各自治体では同時期までキャンプインを遅らせることを求めている。
メジャーのキャンプは2月中旬に投手と捕手のバッテリー組が始動。同20日すぎまでには野手が合流し、約1週間後にはオープン戦が開幕する。今春は無観客での実施を検討する球団が少なくないとはいえ、各自治体とも通常通りのキャンプを行うことには二の足を踏んでいるのだ。
アリゾナ州テンピは今季、二刀流への完全復活を目指す大谷翔平のエンゼルスのキャンプ地だ。始動が遅れれば、大谷の調整にも影響しかねない。