池江璃花子が驚異の復調 バタ解禁で東京五輪代表入りの目
急性白血病を患った競泳女子元日本代表の池江璃花子(20)が、完全復活に向けてまた一歩前進である。
25日、2月の東京都オープン(辰巳)の出場選手が発表され、いずれも日本記録を保持するバタフライ2種目(50、100メートル)にエントリーした。昨年8月の東京都特別大会で復帰して以来、自由形に絞ってレースをこなしてきたが、いよいよ得意のバタフライを解禁する。
23日の北島康介杯(辰巳)の100メートル自由形で55秒35をマーク。東京五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権(東京アクアティクスセンター)の参加標準記録56秒53を突破した。次戦でバタフライの同記録をクリアし、さらに4月の日本選手権で最低でも五輪派遣標準記録Ⅱ(100メートル=57秒10)を突破すれば、個人種目はもちろん新種目の混合も含めてリレー3種目のメンバー入りも見えてくる。
池江はこれまで「目標はパリ五輪出場」と、2024年大会に出場したいと公言してきた。パリでの完全復活を目指しているが、まずは東京で、個人種目に比べて心身の負担の少ないリレー種目に出場して大舞台での実戦感覚を取り戻すことも可能になる。水泳関係者以外からも激励を寄せられる池江が日本選手権で結果を残せば、代表入りの期待が高まるのは当然だろう。