森会長に同情論のなぜ “内なる喜朗”SNSで咆哮し恥の上塗り
各国大使館にヘイトコメント
驚くのは、似たような「同情論」が、ネット上に噴出していること。ツイッターで「男女平等」を訴えた欧州各国の駐日大使館に対する非難の数々は特にヒドイ。「心の中の喜朗」をブチまける人が続出しているのだ。
〈#dontbesilent(黙っていないで)〉〈#genderequality(男女平等)〉――。こうしたタグと一緒に挙手する職員の写真を投稿した駐日ドイツ大使館のアカウントには、日本語で〈今すぐドイツに帰ってください〉〈これはナチ式敬礼でもしてんのか?〉など“ヘイトコメント”がズラリ。
各国大使館の投稿への反発に共通しているのは、〈中国や北朝鮮の人権問題はいいのか〉〈全文読め〉〈老人をいじめるな〉など、論点をスリ替えた攻撃だ。ただでさえ、森会長の発言が「日本の恥」をさらしているのに、まさに「恥の上塗り」じゃないか。
「組織委の姿勢も恥の上塗りです。森発言を『不適切』とし、『多様性と調和』を強調する一方、“ボス”の慰留に努めた。言っていることとやっていることがまるで違う。こんな屁理屈を通してでもかばう意識は、ウイグル問題などを持ち出して同情する人にも共通しています。女性蔑視発言をした人物をここまでかばう、ありのままの日本の姿を国際社会に見てもらえるのは、ある意味“有意義”だと思います」(コラムニストの小田嶋隆氏)
菅首相も森会長の発言を「芳しいものではない」と言いながら、進退については「(解任する)権限がない」の一点張り。一体いつまで、この国は恥をさらし続けるのか。