北京冬季五輪ジャンプ プレ大会中止でぶっつけ本番の不安

公開日: 更新日:

五輪のために新設され昨年12月完成

 中国メディアによれば、昨年12月、張家口市に完成したジャンプ台は最高地点60メートル、全長168メートル。先月、現地を視察した習近平国家主席はえらくご満悦だったが、「選手は不安ですよ」と、あるスキー関係者がこう言う。

「北京のジャンプ台は五輪のために新設されたもの。地元の中国選手以外は大会の公式練習で初めて飛ぶことになる。今季は助走のスピードがかなり上がった高梨も、『テスト大会で飛んでおきたかった』と言ってましたが、五輪では2日間の公式練習で6本飛び、滑りの感触や風向き、強さなどを感じ、風がない場合なども想定して本番に備える。毎年W杯が行われている会場ではないので、未知のジャンプ台と風はやはり不安です。条件は皆同じとはいえ、経験と実績がものをいうことになると思う」

 ちなみに前回大会の平昌のジャンプ台は、風力発電施設が近くにあったことでもわかるように風が強く、気流の変化が激しかったが、「前年にテスト大会があったのでまだよかった」(前出の関係者)。

 今月22日には世界選手権(ドイツ・オーベルストドルフ)が開幕。6大会連続出場の高梨は個人戦では13年大会の銀が最高。とりあえず五輪の1年前に、大きなタイトルを取っておきたいところだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動