有原航平にメジャーの洗礼 成否は“剛速球の制球”がカギ
レンジャーズにポスティングで移籍した有原航平(28)が日本時間3日、ホワイトソックスとのオープン戦に初登板。2イニング相当を5安打3失点、1四球だった。一回1死一、二塁のピンチで若手内野手ボーンに3ランを許すなど、メジャーの洗礼を浴びた。
ウッドワード監督によれば、キャンプでは新たにカーブの習得に取り組んでいる。日本で投げていた球よりも球速を落として打者のタイミングを外すためだという。
有原は昨季、自己最速タイとなる155キロをマークした。メジャーでは150キロ台後半の直球を投げる投手がゴロゴロいるだけに、スローカーブを球種に織り交ぜて緩急をつけるのが狙いだ。
日本ハム時代の有原は与四球率2.09と悪くはなかったが、勝負どころで制球が甘くなって痛打を浴びるケースは少なくなかった。150キロ超の直球に、数種類の変化球を駆使しながら、安定感を欠いたのは肝心の直球の制球に問題があったからだ。
有原は日本に比べて滑りやすいメジャー公認球への適応に苦戦。練習メニューにブルペンでの投球がない日は個別にキャッチボールを行うなど、開幕に向けて必死の調整を続けている。