高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」
日本プロ野球(NPB)では3年前から導入されている。
試合中のクロスプレーなどで審判の判定に不服がある場合、ビデオ映像から再検証を求めることができる「リクエスト制度」のことだ。
昨季はNPBのセ・パあわせたレギュラーシーズンの全720試合のうち、リクエスト制度が使われたのは500回。そのうち、判定が覆ったのは163件だった。つまり、プロの試合でさえ4.4試合に1回は誤審が起きていることになる。
■申告敬遠や球数制限改革は進むが…
一方、2月23日にセンバツの組み合わせが決まった甲子園はどうか。大会を運営する日本高校野球連盟(高野連)は昨年から申告敬遠を取り入れたり、選手の故障防止のために球数制限を設けるなどさまざまな改革を進めているが、しかし、今大会でもリクエスト制度は導入されない。
甲子園はNHKで生中継され、会場ではチケット料金を取る国内最大級のメガイベントだ。それだけに、試合内容が球児の将来を左右することもある。また、甲子園での疑惑の判定は幾度となくインターネット上に出回ってきた。そのたび批判の矢面に立つのは審判たちだ。