ビシエド「竜の開幕男」の面目躍如 4点差のミラクル逆転弾
値千金の一発だった。
七回を終えて0―4と敗色濃厚だった26日の広島との開幕戦。沈黙していた打線がようやくつながった八回に安打と相手の失策などで3点を返すと、なおも2死三塁の好機で4番の主砲ビシエド(32)が右翼席へ逆転2ランを放り込んだ。
「神様のおかげ。しっかりと準備ができた」
試合後にそう振り返ったビシエドは、昨年の開幕戦でも3安打1本塁打2打点とチームの勝利に貢献。2016年の来日以来、昨季までの5年間の開幕戦成績は打率・318、2本塁打、4打点と無類の強さを発揮していた。
オープン戦では11試合で打率・394と好調だったものの、本塁打はゼロ。なかなか打球が上がらなかった。
「打った瞬間、入ったという本塁打。これが4番のひと振り。どんどん調子を上げて欲しい」
と、与田監督もご機嫌だった。
小学5年生の長男を地元名古屋の少年野球チームに入団させるなど家族揃って親日家の主砲は、今季が3年契約の3年目。昨季、チーム2冠(17本塁打、82打点)の4番は今年はさらにやりそうだ。