白鵬は5月場所休場が既定路線…身勝手許す横審の体たらく

公開日: 更新日:

 これでは横綱が増長するのも無理はない。

 29日に開催された横綱審議委員会。論点は当然、5場所連続休場中の横綱白鵬(36)だ。

 3月場所は2日間出場したのみで、右ヒザのケガを訴え途中休場。「7月場所に懸ける」と手術を受け、次の5月場所を休むことを勝手に既定路線にしてしまった。

 昨年11月場所後には3月場所中に引退した鶴竜(現親方)とともに、「引退勧告」に次いで重い「注意」の決議を受けたばかりだ。勝手極まる言動にさしもの横審も堪忍袋の緒が――と言いたいところだが、全会一致で「注意の決議継続」という結論に至ったのだから呆れるほかない。

 場所中、横審の山内昌之委員(東大名誉教授)はスポーツ紙などに、「厳しい意見を言わざるをえない」「今場所中に進退を決めてほしい」など、厳しい見方を示していた。それがフタを開けてみれば、このありさま。白鵬はこれで5月場所は大手を振って休めるし、7月場所まで延命できることが確実となった。

 この日、会見を行った矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)は今回の結論に至った3つの理由を挙げた。「1月場所の休場はコロナ感染によるもの」というのは仕方ないにせよ、「3月場所は2日目まで出るなど意欲はあった」上に、「本人が7月で進退を懸けると言っているから」というもの。白鵬の言い分をまるまる認めたようなものである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…