峰崎部屋と東関部屋が閉鎖 大相撲は部屋運営受難の時代に
角界も吸収合併の潮流は避けられそうもない。
1日付で閉鎖が決まった峰崎部屋と東関部屋。所属力士はそれぞれ芝田山部屋、八角部屋に移籍となり、大相撲は全42部屋となった。峰崎部屋は師匠(元前頭三杉磯)の定年によるもので、これは予定通り。東関部屋は1年限定で師匠を引き受けた親方(高見盛)の後継者が見つからなかったもので、いずれも不祥事や問題が原因ではない。
しかし、相撲部屋の運営は年々苦しくなり、今後も閉鎖に伴う合併は起こり得るという。
「相撲部屋は俗に『力士が10人いて黒字』と言われている。立地条件、持ち家か賃貸物件かで違いはあるので、おおよその概算です。峰崎部屋は昨年引退した荒鷲以外の関取はついぞ出ず、所属力士も最終的に7人。それでも太いタニマチがついていたから運営に支障はなかった。1988年に部屋を新設した費用も、某大企業社長のポケットマネーです。ただ、今はサラリーマン社長が増え、太いタニマチも減っている。コロナ禍の影響もあって、相撲を支援している場合ではないのではないか」(ある親方)