ソフトB・千賀の左足首捻挫が“念願メジャー”に及ぼす影響
「これが渡米直前の9月や10月のケガならまだしも、治療する時間はたっぷりありますからね。今回の捻挫は避けようがないアクシデントですし、評価に影響することはありません。ただし、捻挫をかばって投げて肩や肘を痛めたとなれば話は別です。その意味では捻挫そのものよりも、今後のシーズンの過ごし方が注目されるでしょう」
千賀は負傷直後、球団を通じて「すぐに登板し、チームの勝利に貢献したい」と、エースとしての責任感からか早期復帰に意欲。工藤監督も昨7日、「復帰まで2カ月、3カ月かかることはない」と話している。
「本当に軽症なら問題ありませんが、復帰を急ぐあまり肩肘に影響を及ぼすようなら、それこそメジャー球団の評価も下がりかねません。ケガが原因で安定感がなくなったというのをメジャー球団は一番嫌う。昨年、当時37歳のバーランダー(アストロズ)がトミー・ジョン手術をして、2022年まで復帰しないと決断したのも先々の投手生命を考えてのこと。千賀選手の実力はメジャー側も承知済みなので、仮に今季いっぱい休んだとしても評価が変わることはありませんよ」(前出の鈴村氏)
ポスティングを認めてもらいたいがために、一日も早く復帰して勝利に貢献しようなどと焦るのは禁物。急がば回れというのだが。