欧州新Lでどうなる? 日本人選手の欧州移籍とJリーグ問題
欧州サッカー界が揺れに揺れている。18日、欧州の名だたる12のメガクラブが「欧州スーパーリーグ(ESL)」の新設を正式に表明。これに欧州各国リーグの総元締であるUEFA(欧州サッカー連盟)が「少数のクラブの私利私欲にまみれた新プロジェクトに参加すれば、代表でプレーする資格を剥奪する」と断言するなど全面対決の様相を呈しているのだ。
「90年代から一部強豪クラブ間にスーパーリーグ構想は存在した」とワールドサッカーグラフィック元編集長の中山淳氏。
UEFAのドル箱となっている欧州チャンピオンズリーグ(CL)とは別モノの新リーグを立ち上げ、CL以上の賞金や分配金を獲得して「コロナ禍で弱体化したクラブ経営をESLから入るビッグマネーで立て直したいという意図がある」とは前出の中山氏。既得権益を手放したくないUEFAは、CLの参加チームを「32」→「36」に拡大したり、グループリーグ(6試合)を廃止して「ランダムに異なる10チームとホーム5試合、アウェー5試合の計10試合を消化する」ことで“実入り”を増やすなどの改革案を既に提示し、ESLサイドを懐柔しようと躍起になっている。