4年連続日本一ソフトBの強さは走塁…DeNA、日ハムでは無理
「その当たり前を当たり前にできるかどうか。野球は点取りゲーム。勝つためには一つ先の塁を狙う必要があり、そのために走塁は重要になる。併殺が併殺崩れになったり、走者一、二塁のはずが一、三塁となれば、投手に与えるダメージも大きい。ただ、どうも弱いチームほどその意識が薄いように思えます」
セ・パの最下位、DeNAや日本ハムなどは、だらだら走ってアウトになったり、チャンスを広げられない場面が目立つ。コーチは何も指導していないのか。
■意識改革はベテランから
「そこはちゃんと指導しているでしょう。ただ、結局はチームの主力やベテランが走らなければ、若手も真似してしまう。ソフトバンクでは常に全力プレーで臨んでいる松田の影響が大きく、当たり前のことをやらないと周囲が許してくれない空気が熟成されています。僕が就任した当時からソフトバンクは走塁の意識が高いチームでしたが、それでもコーチ時代は『おまえらが走らなきゃ若手もやらんぞ』と主力に口を酸っぱくしていたものです。何よりコーチが『走れ!』と言うより、同じ選手から注意された方が効果がありますから」(前出の飯田氏)
ベテランや主力がふんぞり返っているようでは、勝てるものも勝てないということだ。