3回目の緊急事態宣言前日の“ヨコハマダービー”で何を想う
政府は緊急事態宣言の対象地域となる4都府県でのスポーツ興行を無観客開催するよう要請した。 休業要請を受けても補償がある業界もあるが、Jリーグやプロ野球といったスポーツ興行へはそれに相当するものがあるとは聞こえてこない。
しかし要請が下れば従わざるを得ない非情な実情がある。ファンへ夢や希望を提供する特殊な興行とはいえ、一方的に収入機会を止められることは大きな痛手であることになり、関係者にはなんとも腑に落ちない要請だ。
もしスタジアムが密な状態で感染拡大の原因だと云うならば、政府はそれを実証する科学的根拠を持ち合わせているのだろうか。未だに肩を寄せ合い、たむろする国会本会議場の方が、極めて密で感染リスクがあるように筆者には思えてならないのだが。
果たして行政には国民の声が聞こえているのだろうか、日々の業を見聞きしていると疑問しかない。既得権益や治外法権で生きる一部の人間に振り回される生活はもう御免だ。
春晴れの横浜で、久しぶりにあのアンセムを耳にして、何だかそう想えてならなかった。