“2日天下”に終わった欧州スーパーリーグ構想の深層<上>
欧州4大リーグ(イングランド、ドイツ、スペイン、イタリア)に所属する12のメガクラブによる「ヨーロッパスーパーリーグ(ESL)」構想は、2021年4月18日の発表から、わずか2日後には暗礁に乗り上げた。
参加予定のイングランド・プレミアリーグの6クラブ(リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナル、トッテナム)は、ファンの猛反発などからあっさりと撤退を表明。現在は、じっと息を潜めて嵐が過ぎ去るのを待っているようだ。
イタリア・セリエAではユベントス、ACミラン、インテル・ミラノの3クラブが参加を表明したものの、こちらも撤退することになった。イタリアでは、ローマなど11クラブがESLに関与した3クラブの処分を求める書簡をリーグ会長に送ったとの報道もあった。
ともあれ、言い出しっぺのレアル・マドリード(スペイン)のフロレンティーノ・ペレス会長は、このESL構想を簡単に諦めたとは限らないようである。
ESL構想というのは1998年から話し合われるようになり、当時から浮かんでは消え、浮かんでは消えたプランだった。