“2日天下”に終わった欧州スーパーリーグ構想の深層<上>
「カルチョ2002」は、今は亡きジャンルカ・トト・富樫氏の発案によってイタリアの専門誌「グエリン・スポルティーボ」との提携によって誕生した。
それと同じスタイルでスペインのサッカー週刊誌「ドンバロン」と提携してラ・リーガに特化した専門誌を創刊しようということになり、ドンバロンのオーナーに会いに行ったのである。
4月25日にはコルドバでスペインと日本との対戦も組まれていた(試合は0-1で敗戦。スペインはGKカシージャス、ナダル、グァルディオラ、ラウールといった選手が出場)。この試合の取材を済ませ、それから社長とスペイン語に堪能な子会社の社長の3人でマドリード経由でバルセロナへ向かった。
初めて会ったドンバロンのオーナーは、私たちを歓待してくれた。
会社役員とのディナーを設定してくれ、本業は不動産の投資会社であること、日本の大手証券会社ともビジネス上の付き合いがあること、といったことも教えてくれた。(この項つづく)