イニエスタは年俸半減でも大満足 神戸残留とコロナの関係
J1神戸は11日、今季で3年契約が切れる元スペイン代表MFイニエスタ(37)と「2023年まで2年の契約延長で合意した」と発表した。
神戸は公式ホームページで「イニエスタ選手に関する重要な記者会見」を「11日午後2時から公式YouTubeチャンネルにて無料配信する」と告知。母国スぺインでも「謎めいた記者会見が行われる。(現役を)継続? それとも引退か?」と報じられるなど注目を集め、世界中で5万人近くが「Rakuten」の文字の入ったボードの前でコメントする三木谷氏(楽天会長兼社長)とイニエスタの姿を注視した。
この日、37回目の誕生日を迎えたファンタジスタは「新たに始まる挑戦にワクワクしている。3年前の熱き思いで、これからの2年間も全力を尽くしたい」とコメント。古巣バルセロナのフロント入りなどの噂が飛び交う中、日本で現役を続行することにしたのは「新型コロナ」も関係している。
「年齢的にケガやコンディション維持との勝負になるが、類いまれな技術とスキルは折り紙付き。まだまだ一見の価値ありです。Jリーグを選んだ理由のひとつに新型コロナも挙げられる。日本も緊急事態宣言などが出されているが、欧州のようにロックダウンなどの事態は招いておらず、感染リスクが比較的低い日本を選択したのは、家族を大事にするイニエスタらしいのでは、と思います」(元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)
年俸30億円のイニエスタも「新契約で15億円に半減した」(サッカー記者)ともっぱらだが、欧州の有力クラブも新型コロナ不況で台所事情は火の車。ベテランにとって年俸15億円は、大満足のサラリーなのである。