菅野の悩ましい復帰時期…苦手の交流戦に巨人は先発足りず
“期限”までに戻って来られなかった。
「右肘の違和感」のため、今月8日に登録を抹消された巨人のエース菅野智之(31)のことだ。
先発した7日のヤクルト戦で右肘の違和感を訴えて四回で緊急降板。原監督は「少し時間を空ける。1回飛ばしぐらい」と軽症を強調していた。その言葉通りに「1回飛ばし」なら、21日に登板しないといけないのだが、この日の中日戦も、14日に菅野の穴を埋めた畠が中6日で先発。7回途中1失点と好投したものの、1―1で引き分けた。
今回の故障箇所は投手の生命線である右肘。さる球界関係者がこう言った。
「慎重にリハビリを続けているが、想定よりペースは上がっていません。本人としては、2カ月後に迫った東京五輪や今オフに可能性のあるメジャー挑戦を考えれば、絶対に無理をしたくないところ。昨オフにメジャー球団との交渉で納得のいく契約を引き出せずに悔しい思いをしているだけに、なおさらでしょう。3月末には足の違和感で一度抹消されていて、3度目の離脱は命取りになると分かっている。本音ではしっかり完治させてから復帰したいはずです」