ロッテ佐々木朗希 憧れの甲子園で「プロ初勝利」の今後
井口監督は佐々木が投げるたびに「スケジュール通り、順調です」と話していた。それもこれも佐々木が、今回の甲子園から逆算したスケジュールに沿って階段を上がってきたからだと考えれば納得だ。
さて、この日の佐々木は5回、94球を投げて7安打4失点(自責点3)、5奪三振。ストレートの最速は前回同様、154キロだった。
六回に打線が3点取って逆転、勝ち投手になった。
味方のエラーもあって4点取られたが、この日は課題だった変化球、特にフォークボールの制球がよかった。前回の西武戦ではストライクからストライクになるフォークを痛打されたが、この日はフォークが低めに決まった。ストライクからボールになるフォークが効果的だった。多少なりとも前に進んでいるようだ。
■来季の新人王狙い
となると、気になるのは今後だ。
「登板後の回復具合にもよりますが、首脳陣が戦力になると判断すれば今回と同じ中10日くらいの登板間隔で先発させるでしょう。佐々木のいまの体力では、中6日のローテで回すのは難しいでしょうから。戦力としていまひとつなら、今季の登板回数を30以内に抑えて来季の新人王を狙わせることになるのではないか」(前出のOB)
試合後、甲子園のお立ち台に立った本人は、「うれしいです。初めての甲子園だったので、雰囲気を感じながら投げようと思った。楽しかったです。まだまだ反省点は多いので、次に修正したいと思う」と話した。