ヤ軍「ブレークスルー感染」でCDC指針の問題点が明らかに
新たな指針の公表に合わせ、すでに接種を完了しているバイデンは大統領執務室で共和党議員とともにマスクを外して談笑する様子を公開し、ワクチン接種の重要さを国民に訴えかけた。
■感染後に予防接種も再感染
一方で、気になる出来事も起きている。
5月12日にヤンキースは選手やコーチが新型コロナウイルスに感染したことを公表した。
これだけなら人々の注目を集めはしても、今やだれが新型コロナウイルスに感染してもおかしくない状況だけに、驚くには値しない。重要なのはいずれも所定のワクチン接種を完了していたことであり、特に遊撃手のグレイバー・トーレスは昨年12月に一度感染し、感染後に接種を行ったにもかかわらず再度感染しているという点だ。
ヤンキースの事例は、接種後に新型コロナウイルスに感染する「ブレークスルー感染」が起きていることを示している。
こうした状況を受けて、CDCは米食品医薬品局が承認したワクチンの有効性は高いものの、集団免疫が伝染を抑制するのに十分な水準に達していない場合には「ブレークスルー感染」が発生する可能性があるとする調査結果を公表した。