打者大谷vs先輩雄星が6日に実現へ “花巻東対決”の行方は?
エンゼルス・大谷翔平(26)の次回登板が日本時間5日のマリナーズ戦に決まった。
花巻東高(岩手)の先輩である菊池雄星(29)は同6日の同カードに先発登板する予定。2人の投げ合いは実現しないが、大谷が6日に打者で出場すれば、2年ぶりの対戦となるが、今季好調な左腕にてこずりそうだ。
ここまで菊池は10試合計62回3分の2で3勝3敗、防御率3.88。ここ6試合連続クオリティースタート(QS=6回以上を自責点3以内)を記録しており、マリナーズ投手陣を牽引している。
過去2年間は8勝15敗と期待を裏切り続けた左腕が、実力の片鱗を見せ始めたのは、大谷も顔負けの球威があるからだ。
大谷は今季、左腕攻略に苦戦
今季の菊池は最速159キロをマーク。平均球速95.7マイル(約154キロ)はメジャーの先発左腕では堂々の1位だ。大谷には最速(約161キロ)こそ及ばないものの、平均球速では引けを取らないのだ。
球威が増したことで変化球も効果的に使えるようになったそうで、菊池は「全ての球種(カットボール、スライダー、チェンジアップ)に自信を持って投げている」と話している。
この2人は19年に対戦しており、大谷の7打数3安打の打率.429、1本塁打、1打点。大谷に軍配が上がったとはいえ当時の菊池は渡米1年目で、今の力量とは雲泥の差があるだけに決して侮れない。
今季の大谷は、昨季までのように左投手が先発の際にスタメンを外れることはないものの、対左腕に1割9分3厘と苦戦している(対右腕は2割9分5厘)。
大谷は今季好調な高校の先輩の引き立て役になりかねない。