相馬勇紀「五輪は高校3年からずっと目指していた場所」
後者はA代表との混合チーム。相馬は切れ味鋭いドリブルで中国や香港をキリキリ舞い。少なからずインパクトを残した。
そしてコロナ禍の2020年には名古屋に復帰。フィッカデンティ監督から速さと打開力を評価され、32試合2得点と悪くない結果を残した。
が、その傍らで1学年下の大卒ルーキー・三笘薫(川崎)が急成長。Jベストイレブン入りする大活躍を見せたことから、相馬の東京五輪行きに黄信号が灯ったと見られた。
「薫は圧倒的な結果を出していると素直に思います。でも僕とは特徴が違う。リスペクトは持ちながらも、どれだけ自分の力をチームに還元できるか、勝利に貢献できるかが大事」と相馬は自らに言い聞かせ、多角的な自己改造に着手した。
■コロナ禍で料理に挑戦
まず食事を見直し、6キロの減量に成功。「コロナで外食に行けなかったので、栄養を見つめ直して何が合うか調べ、食べるようにしたところ、結果的に6キロ減。それで体がキレキレになった(笑い)。僕のストロングは爆発的なスピードで相手を抜き去ったり、攻守両面での献身性。それをより出せるようになりました」と本人は言う。