阪神スカウト陣がネット裏に大挙襲来 即戦力左腕の実力は
中でもこの日の松山大戦に先発、7回を1失点、8奪三振で勝利投手になった黒原にはゾッコンとか。佐藤輝明に続く、地元関西出身の選手ということも大きいのだろう。和田TAがリーグ戦から視察していて、1位指名の可能性もあるらしい。
試合後の本人は「絶好調ではなかったけれど、うまく修正できた。(関西学生リーグの)代表にふさわしい戦いをするという気持ちでやってきたので、1勝できてうれしい」と話したが、プロ側の掛け値なしの評価はどうか。
「ドラフト2位までには消えるでしょうが……」と、ネット裏で黒原を見たセ・リーグのあるスカウトはこう続ける。
「この日のストレートの平均は144、5キロ、最速は149キロでした。タテに大きく割れるカーブが良く、打者の手元で微妙に変化するツーシームやカットボールも効果的だった。がっちりした体格のせいか、173センチと小柄な割に大きく見えるのもプラス材料です。けれども、ストレートも変化球もコントロールがいまひとつですからね。投げるときのバランスやボールのキレ、コントロールは前日に投げた隅田の方が上。隅田の方は1位で指名されるでしょうけどね」
ちなみに8日の阪神は同点の九回、代打・原口の適時打で勝ち越し。4月以来の連敗を2で止めた。