広島から12球団最多の侍入り それでも交流戦最下位のナゼ
12球団最多の5人が五輪日本代表に選ばれたのが広島だ。
野手は4番候補の鈴木誠也、首位打者(打率・308)を争う菊池、西武戦で負傷したものの扇の要で代表経験豊富な会沢の3人。投手は2年目の森下に、ルーキーでただひとり選ばれた栗林の2人。先発、抑え、内野手、外野手、捕手と、各ポジションから代表を輩出した。まんべんなく球界トップクラスの選手を抱えているにもかかわらず、しかし、それがチームの成績に結び付かない。
16日に終了した交流戦は、たった3勝(12敗3分け)しかできず、12球団中最下位。リーグ戦も最下位に低迷している。
「少しでも格好いいプレーをして、(野球を)やりたいなと思ってくれる子がひとりでも増えてくれればいいと思う」(鈴木)
「与えられたポジションで力を発揮して、金メダルに貢献できるようにやっていきたい」(栗林)
代表に選ばれた選手たちは五輪に向けた抱負を口にしたが、球界の将来を憂い、五輪では金メダルを取ると意欲満々の連中がいながら勝てないとは……。あるいは佐々岡監督のハンドリングに問題があるのかどうか――。