五輪へなでしこ18人発表 FW田中美南リベンジ大暴れの予感
<FW>高瀬愛実、浜田遥、上野真実、小林里歌子
代表メンバー発表の際に高倉監督は、大黒柱の岩渕の「背番号10」について言及した。
「なでしこで象徴的な<10>と言えば、沢さんになってくると思うんですが、とても重たいものがあると感じていました。(それまで8を付けていた岩渕の持っている)パフォーマンス、潜在能力、あと人間的な部分も含めて成熟してくれること待ちながら『今なら10を託しても(責任を)しっかり果たしてくれる』と感じました。東京五輪という大きな舞台でチームの浮沈を背負って立つくらいの気迫を持ち、グランドで躍動して欲しい」
■「高倉監督は勇気ある選手選考をした」
なでしこジャパン初代専任監督で元ドイツ1部ビーレフェルトのヘッドコーチの評論家・鈴木良平氏が「メンバー表を見た瞬間に高倉監督の勇気ある選手選考に感じ入った」とこう続ける。
「前線の岩渕、中盤の中島、DFリーダーの熊谷が<縦のライン>が形成し、チームの骨格部分をビシッと固めてくれるのが心強い。その上で代表歴の浅い塩越、北村をメンバーに入れたことを評価したい。高倉監督は就任以来、世代交代と若手の抜てきを標榜してきたが、五輪本大会メンバー選びという重大な局面に置いても<新しい血>を積極的に導入してチームを活性化するーーこと実行に移した。実に勇気ある決断を下しました。なでしこは、本大会でも十分に上位を狙えるだけのチーム力にあります」