大山「6番降格」でも復調気配なし スタメン外しを阪神OB福間氏が提言
「矢野監督は、よく我慢したと思います」
元阪神投手の評論家・福間納氏がこう言った。
29日のヤクルト戦で今季初めて6番に降格した大山悠輔(26)のことだ。ここまで5月上旬に故障離脱した時期を除いて4番を任されてきたが、6月は打率.209、3本塁打、11打点と絶不調。好機での凡退も目立っていた。
この日は4番にサンズが入り、チームは4試合ぶりに5得点以上を挙げて勝利したが、大山は4タコに終わり、浮上の兆しが見えない。矢野監督は、「(大山)悠輔にはこれからも頑張ってもらわないとダメ。上がってくることが優勝に向けて大きなところ」と期待を寄せているが、前出の福間氏はこう言う。
「今年からキャプテンに就任し、自分が打てない中で2位の巨人が一気にゲーム差を詰めてきた。なおさら責任を感じていると思います。ただ、大山はもともと好不調の波が激しい上に、今は力みもあるのか打ちにいく際に軸足である右足がブレて、上体が前に突っ込んでしまっている。これでは速球に差し込まれるし、変化球に泳がされてしまう。復調には時間がかかりそうな印象です。この日は二回に5得点を挙げて以降、無得点に終わるなど、貧打が解消されたとは言いがたい。打線を活性化させるためにも大山をスタメンから外すタイミングに来ていると思います」