阪神・佐藤輝 今季40本塁打到達のカギは“外角高め”にアリ
64試合で18本塁打。机上の計算ではシーズン40発ペース――。
新人ながらアーチを量産する阪神の佐藤輝明(近大)には、1985年の掛布、岡田以来となる生え抜き日本人選手の30本塁打到達どころか、40本塁打を期待する声も少なくない。
「とはいえ、今後は一層、ライバル球団のマークが厳しくなる。本塁打を増やすには三振を少なくすることが大事になってくる」
こう話すのは、名球会会員の評論家・山崎裕之氏。佐藤輝は、ここまで12球団断トツの90三振を喫している。
「ホームラン打者だから三振が多くなるのは仕方がない。ただ、これを少しでも減らすことができれば、おのずと安打、本塁打は増える。開幕当初は執拗な内角攻めに苦しみ、バットを折る場面も目立った。交流戦で楽天・田中将の内角低めの変化球を腕をうまく畳んで本塁打したように課題を克服しつつあると思うが、40本塁打を打つにはミスショットを減らすなど、さらにステップアップする必要があるでしょう」
佐藤輝に対する相手投手の攻め方に変化が見られる。元阪神投手の評論家・福間納氏は、「内角球に徐々に対応する中で、交流戦あたりから外角攻めが増えつつある」と言う。