日本人プロ5人は全英初日ボロボロ…本場リンクスに太刀打ちできる想像力も技術もない

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 だが、02年丸山の後にトップ10入りは、06年大会の谷原秀人(5位)と13年大会の松山(6位)の2人だけ。国内で出場資格を取ることが可能になり、欧米プロとのレベル差も広がり、毎年多くの日本人プロが出場するがほとんど予選落ちだ。

「ティーショットがうまく転がればいいけど、フェアウエーのいたるところにマウンドがあってキック次第でポットバンカーに入ってしまうこともある。それは予測できない。しかも日本のコースと違って目印となる木も山も鉄塔もなく、どこを狙って打っていけばいいのか戸惑ってしまう。第1打からブラインドで、ランディングエリアが見えないホールもある。そこにリンクス特有の強風が吹いたらイメージできなくなり、混乱してしまう」(田原プロ)

■自然の過酷さにお手上げ

 まさしくリンクスは自然との闘いであり、一日に四季があるといわれるぐらい目まぐるしく変わる天候に翻弄される。ナイスショットの手ごたえがありながら、風の影響を受け深いラフに転がってしまう不運もある。それなりの実力がなければ活躍できないのだ。きれいに整備されたコースで、しかも天気が崩れるとすぐに競技が短縮される日本ツアーに慣れた今の甘ちゃんプロには、本場の過酷さに太刀打ちできる想像力も技術もないということだろう。

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