大谷翔平vsゲレーロJr.「ハイレベルの本塁打王争い」が最後までもつれる要因
エンゼルス・大谷翔平(27)が日本時間11日、本拠地アナハイムでのブルージェイズとのダブルヘッダー第一戦に「2番・DH」で4試合ぶりにスタメン復帰。ここまで9勝(6敗)を挙げている相手の先発左腕マッツに対し、三回、変化球に手が出ず見逃し三振に倒れるなど、3打数無安打、1三振、1四球。六回には今季16個目の盗塁を決めた。
この試合の前まで、メジャートップの37本塁打の大谷は、35本のブ軍ゲレーロJr.内野手(22)と2本差としている。2人は熾烈な本塁打王争いを繰り広げている。ゲレーロJr.の結果は本拠地の気象条件に左右されそうだ。
ブ軍の本拠地ロジャーズ・センター(カナダ・トロント)は、開閉式のドーム球場。屋根の開閉によって本塁打が出る割合に顕著な差が出ることで知られる。2013年のデータによれば、屋根が開いている際の本塁打を100本とすると、閉じている時は113本だった。これは屋根を閉じることで湿度が下がり、打球が飛びやすくなるためだという。
カナダ政府によるロックダウンで、ブ軍は昨年から同球場を使用できなかったが、今年7月31日に解禁された。ブ軍では長らく、本拠地での観戦から遠ざかっていた地元ファンの要望もあって、今季残りの25試合は原則、屋根をオープンにして主催試合を実施する方針だが、8、9月のトロントは雨が多い。そのため、試合中でも屋根を閉めるケースが多くなるとみられている。屋根が閉まれば、スタンドに運びやすくなるだけに、ゲレーロJr.は本塁打を量産する可能性もあるのだ。