プロ野球助っ人が国内ゼロになる日 東京五輪喧噪の裏で…メヒアやロメロなど次々退団
もはや止めるすべはない。
8日に閉幕した東京五輪。その喧噪の裏でプロ野球の助っ人が次々に日本球界を去っている。
■五輪喧噪の裏で続々と
退団者1号となったのは、東京五輪の野球米国代表としても出場したオリックスのディクソンだ。コロナ禍により、家族を連れての来日がかなわず。2013年からオリックスで活躍してきたが、今年は日本に来ることなく5月に退団となった。
6月には巨人のスモーク、五輪開幕後の7月には西武・メヒア、3日にはオリックス・ロメロが後に続いている。いずれも「家族との時間を大切にしたい」と、口を揃えている。
コロナ禍による外国人の入国制限は続いており、選手の家族といえど例外ではない。
セ球団のフロントは「ウチの助っ人もいつ退団を訴えてくるか……」とこう続ける。
「契約の際、『国内の感染者数次第では、家族も来られるようになるから』と必死に口説いたが、とてもじゃないがそんな状況にはならない。にもかかわらず、東京五輪で外国人がバンバン来日。街中に繰り出して大騒ぎする選手やスタッフも出た。オリンピックは8日で終わったものの、24日からはパラリンピックが始まり、再び多くの外国人が来日する。外出制限でストレス解消もできず、家族とも会えない助っ人が、それを見てどう思うか。『やってられるか』とケツをまくっても、誰も責められませんよ」
国内から外国人選手が全員去っても、なんら不思議じゃない。