巨人エース菅野いまだ一進一退…シート打撃で53球も一軍復帰への青写真は描けず
首位阪神に2ゲーム差の2位につける巨人の逆転Vは当然、この男を抜きには計算が立たない。
コンディション不良で7月2日に登録抹消されて以降、二軍調整が続いているエースの菅野智之(31)が12日、一軍練習のシート打撃に登板。53球で4安打1死球1失点、「球数を投げられましたし、そのあたりは問題なかった。次のステップに向けて頑張ります」とコメントした。この日のMAXは148キロ。本人が言うように、球数を重ねられたことを良しとする段階で、まだ球速や球質を求めるレベルには至っていないのが実情だ。
「19日の二軍戦で実戦復帰する予定ですが、本人も首脳陣も明確な一軍復帰への青写真が描けないというのが正直なところだと思う。なにしろ、今季は4度の登録抹消。足や右肘とコンディション不良が頻発して、一軍に戻っては打たれて再調整というのを繰り返している。出場を熱望していた東京五輪も侍ジャパンのメンバーに選ばれながら泣く泣く辞退した。そんな状態だけに、本人も首脳陣もどうしたって慎重にならざるを得ませんから」(チーム関係者)
今季2勝4敗、防御率3.29のエースが完全復活するかしないかで、当然、阪神に与えるプレッシャーも変わってくる。