V争いの阪神を悩ます「外国人枠問題」 ロハス上昇気配でマルテ“二軍塩漬け”…思わぬ火種に
うれしい悲鳴――と、喜んでばかりもいられないようだ。
首位をキープする阪神の矢野燿大監督(52)が、外国人枠の問題に頭を抱えている。
前半戦は大量8人を擁する支配下の助っ人外国人がうまく循環した。マルテ(打率.284、16本塁打、46打点=19日現在、以下同)とサンズ(同.273、19本塁打、55打点)が打線を牽引。投手ではアルカンタラ(2勝2敗、防御率3.77)とガンケル(6勝1敗、同2.47)が先発ローテーションを分け合い、守護神のスアレス(1勝1敗26セーブ、同1.45)は盤石だった。
「前半戦、阪神の外国人枠の問題がクローズアップされなかったのは、昨季の韓国プロ野球2冠王で年俸約2億6300万円の大枚をはたいて獲得したロハスJr.の調子が上がらなかったからでもあります(前半戦は17試合で51打数5安打の打率.098、1本塁打)。ロハスを二軍で調整させる大義名分があり、マルテとサンズが外国人枠を気にせずプレーできたのも大きかったのです」(評論家の橋本清氏)
が、五輪期間中に一時帰国し、再合流が遅れたマルテの代わりに後半戦開幕から出場しているロハスが上昇気配。19日のDeNA戦でも五回に適時二塁打を放ち、ここ6試合で打率.273、1本塁打、4打点と結果を出し、マルテの一軍昇格を見送らざるを得ない状況になっている。