5番・中田翔がはらむ巨人打線分断リスク…得点圏打率.161が示す「今季はチャンスに弱い男」
24日の広島との試合前まで巨人の後半戦8試合のチーム打率は.230。首位阪神を追う2位につけているとはいえ、なかなか打線がつながらず、23日にはベテランを除く野手陣が休日返上で打撃練習を行ったほどだ。
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日本ハム時代に打点王3度の実績を誇る中田翔(32)は、そんな巨人打線の“救世主”になると期待されている。同僚の後輩選手に暴行するという蛮行を犯した中田を、非難されるのを承知で獲得したのはそのためだが、古巣・日ハムのOBはこう指摘する。
「今年の日ハムでの打率は.193、得点圏打率は.161。昨年は勝負強い打撃で打点王になったのに、今年は打って変わってチャンスに弱いことを栗山監督が問題視していた。日ハムの球団内では腰の状態はかなり悪いと見られていました。巨人での初スタメンだった22日に3点を追う1死二塁から2ランを打ったものの、チームを移って最初の頃はアドレナリンが出るとしても、そうそう続くものではありません。腰が悪いから下半身で粘れない。打席でもろくなっているというのが球団の評価だった。得点圏に走者がいるともっともろい。これが中田の現状です」