甲子園の裏舞台 担当した選手の活躍がスカウト本人の再就職につながるケースもある
ネット裏にあるスカウトの席はいま、隙間だらけだ。スカウトの大半は学校がひと通り出揃った時点で甲子園を後にしている。まるで祭りの後だよ。
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■二松学舎大付の左腕は3位か4位
さて、24日の第1試合に出場した二松学舎大付(東東京)のエース左腕・秋山正雲だ。京都国際(京都)戦に先発して10回をひとりで投げ、12安打6失点。敗戦投手になったものの、収穫はあった。身長170センチと小柄ながら、この日の最速は146キロ。球持ちが良いから低めの球は伸びるし、キレがある。投げ方もいい。体格はまったく違うけど、強いて言えば阪神の岩崎優(30)を彷彿とさせるね。課題は変化球を投げるときに、腕の振りが緩むこと。精度もいまひとつだが、高校生だから許容範囲。本人は敗戦後、さっそくプロ表明したし、ドラフト3位か4位くらいで指名されるだろうね。