日本初の女子プロサッカー「WEリーグ」は“三重苦”の船出…協会のもくろみ狂い目玉選手も不在

公開日: 更新日:

 日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」(なでしこリーグの強豪に広島、大宮のJクラブ所属女子チームなど総勢11チーム)が12日に開幕。東京・西が丘サッカー場で行われた女王対決は「昨季なでしこリーグ優勝」の浦和レディースが、「皇后杯覇者」の東京ベレーザを2―1で下し、プロ元年の開幕戦を勝利で飾った。

 女性の活躍を意味する「Women Empowerment」の頭文字から名付けられたWEリーグ。「プロ契約選手15人以上」「運営法人役職員の50%超は女性」などの規約があって「日本サッカー協会(JFA)田嶋幸三会長肝いりの一大事業。開催シーズンは欧州リーグに合わせて秋開幕―春閉幕制を採用。これも秋春制論者の田嶋会長の意向が反映された」(サッカー関係者)ものである。

■W杯日本開催も五輪金もパーになり…

 もっとも当初のもくろみは、大幅に狂って「三重苦のスタートを強いられた」と前出の関係者がさらにこう続ける。

「WE開幕の前景気を祝う格好で『2020年6月に23年女子サッカーW杯の日本開催権を獲得』し、その直後の東京五輪で『金メダルを獲得して女子サッカー人気をブレーク』させ、リーグが資金を援助して『欧州列強国の主力を引き抜いて目玉選手にする』というホップ・ステップ・ジャンプ方式でWEリーグの開幕を迎える――と田嶋会長、WEリーグ関係者はソロバンをはじいていたのですが……」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇