二刀流で結果残す大谷翔平に冷ややかな視線…気になる他球団投手陣からのやっかみ
エンゼルス・大谷翔平(27)が日本時間15日のホワイトソックス戦に「2番・DH」で出場。4打数ヒットなし、3三振だった。
前日、45号本塁打を放ち、大谷を抜いて単独トップに立ったブルージェイズのゲレロ内野手(22)も、この日レイズ戦での一発はなかった。ただ、ロイヤルズのペレスがアスレチックス戦で43号を放ち、大谷に1本差で迫った。
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今季、投打の二刀流として結果を残している大谷に対し、ホ軍投手陣は冷ややかな視線を送っている。
中でもエース右腕のランス・リン(34)はアンチ大谷の急先鋒的な存在だ。ここまで10勝(4敗)をマークし、サイ・ヤング賞の有力候補でもあるベテラン右腕は、今年の球宴で大谷が史上初めて二刀流で選出された際、地元メディアに持論を展開。大谷が球宴でア・リーグの先発投手を務めることに「一般的な先発投手に比べて半分ちょっとのイニングしか投げていないオオタニが球宴の先発を務めるのはベストな選択ではない」と、ア・リーグの指揮を執ったレイズのキャッシュ監督の人選に真っ向から反論した。
メジャーの先発投手は中4日のローテーションでマウンドに上がるため、エース級ともなれば、前半戦だけで19試合、計100イニング以上に達するケースもある。リンは前半戦、16試合、計90回3分の2を投げた。投打の二刀流をこなす大谷が13試合、計67回にとどまったのは、一般的な先発投手に比べて登板間隔を空けて余裕を持ってマウンドに上がるためだ。投手に専念しているスターターよりも登板試合数やイニングが限られるのは仕方がないことだが、プライドの高いメジャーの投手の中には、面白くないと思う連中もいるのだ。そんな大谷がサイ・ヤング賞候補にも挙げられているからなおさらだろう。
ホワイトソックスの同僚も同調
リンが球宴時に大谷を批判したのは単なる難癖、二刀流へのやっかみでしかないが、当時のホ軍にはベテラン右腕に同調する投手が少なくなかったという。
二刀流に対するリンの見方の正否はともかく、ホ軍投手陣は大谷に対して決して好意的ではないのは確かなようだ。メジャーを代表する名将のひとりとして知られるホ軍ラルーサ監督は「唯一無二のアスリートだ。これだけ投打にたけた選手は見たことがない」と持ち上げているが、対戦となれば話は別。ホ軍はア・リーグ中地区優勝までのマジックを9としており、すでに消化試合に入ったエ軍相手に星を落とすわけにはいかない。今季、申告敬遠はリーグ3位の16個と多用しており、一塁が空いている場面では一発のある大谷を歩かせるのは必至だ。
今回の3連戦でリンはローテの関係で登板しないものの、大谷を快く思わないホ軍投手陣による厳しい内角攻めにさらされ、死球禍に遭う可能性もある。13年ぶりの地区優勝がかかっているだけに、目の色を変えて抑えにくるのは確実だ。
大谷はベンチでリンが戦況を見守る中、バットで黙らせるしかない。