長友佑都も11年ぶりFC東京に 欧州組W杯経験者が大挙してJ復帰の真相を紐解く
実際、6~7月の段階では2人とも「欧州が最優先」とコメントしていた。
しかしながら、彼らを筆頭に2018年ロシアW杯組の乾、武藤嘉紀(神戸)も相次いでJリーグ復帰を決断した。その背景には、コロナ禍の観客制限で財政難に陥った欧州サッカー市場の現状があるようだ。
「この夏は移籍市場が全然動いていない」とある日本人選手も語っていたが、メッシ(PSG)やC.ロナウド(マンU)ら一部のビッグディール以外、選手の出入りはかなり鈍かった。
今夏の欧州移籍期限最終日だった8月31日には、本田圭佑(スドゥバ)が「次の短期的目標は9カ国目のゴールを決めること。でも大半のクラブが若い選手に興味を持っていて、思ったほど簡単ではない。僕は35歳なんで」と英語でツイートした。
結局、リトアニア行きを決めたものの、5大リーグに行けない恨み節も口にした。それだけ30代選手を取り巻く環境の険しいのだ。
アーセナルに移籍できた冨安健洋のように22歳の若さなら、移籍金ビジネス的にも旨味があるが、年長者はそうもいかない。