長友佑都も11年ぶりFC東京に 欧州組W杯経験者が大挙してJ復帰の真相を紐解く
長友や大迫もギリギリまで残留の可能性を模索したと見られるが、9月スタートのカタールW杯アジア最終予選を視野に入れると恒常的に活躍できる場が必要だった。そんな諸条件を踏まえると、国内復帰が現実的な選択だったのだろう。
■欧州で体感してきた強度や厳しさをどうJに還元するのか
それでも、彼らが日本で圧倒的存在感を示してくれれば、Jリーグの活性化につながるのは確か。
ひと足先に浦和デビューした酒井は、フランスでネイマール(PSG)らとのマッチアップで磨いた1対1の強さを遺憾なく発揮しているし、長友もバックパスする消極的な味方に対して「後ろ、いらない」と言い放つなど、前へ前へという世界基準を持ち込もうと躍起になっている。
「Jの試合を見ていると、ゲームスピードが遅い部分があるし、球際が緩かったりする。そのへんは改善しないといけない。自分たちが伝えていかないといけない」とロシアW杯で2得点を叩き出した乾も強調していた。彼らが体感してきた強度や厳しさをいかにしてJに還元し、世界に近づけていくのか。