白鵬“誓約書付き”「間垣」襲名承認で露呈した嫌われぶり 協会は“第2の貴乃花”化を大警戒
角界には貴乃花という前例がある。現役時代は洗脳騒動や親兄弟の確執など世間を騒がせたものの、こと相撲に関しては真摯。貴乃花を毛嫌いする親方衆ですら、「常に正々堂々。横綱としては非の打ちどころがなかった」と認めている。
それが引退後に暴走。権力を求めて理事選に強行出馬し、最終的に執行部にケンカを売って協会を退職するハメになった。
横綱として立派だった貴乃花ですらそうなのだから、現役時代から唯我独尊の白鵬がおとなしくできるかどうか、協会が警戒するのも当然だ。
「例えば『憎らしいほど強い』と言われた北の湖さんは、現役時代の功績だけで理事長になったわけではない。新米親方時代、巡業先で土俵を立てる柱の穴を率先して掘るなど謙虚さがあったからこそ人望を集めたのです。駆け出し親方なのに横綱同然の振る舞いをしていれば、総スカンを食いかねません」(前出の親方)
この日は協会を訪れ、師匠の宮城野親方と共に誓約書にサイン。これを守れなかった場合は、親方としてふさわしいかどうか、再び審議が行われる。10月1日に引退会見を行う白鵬。派手好きの目立ちたがり屋がどこまで辛抱できるか……。